手網で焙煎していたころには不良豆(ロス豆と呼んでいます)を貯めておいて、ひどいものは捨て、残ったものをイタリアン直前まで深く焙煎していました。これに1〜2割ほどハイロースト程度の豆を加え、アイスコーヒーにすると、結構美味しく飲めたものです。
Behmor+にしてから100日余り、ロス豆がほどほど溜まった上、アイスコーヒーが飲みたい季節になりましたが、またもや問題があります。Behmor+では2ハゼ以後10秒以上の深煎りを厳禁しています。それではフルシティーを超える焙煎はできません。ヴィエンナ、フレンチ、イタリアンなどは薦められないと明記されていますが、向こう見ずというか、馬鹿というか、またもや禁忌に逆らうことにしました。
ロス豆168グラムを2分の1ポンド、P3、Cに設定してスタート。耳を澄ませて1ハゼを待ち、Cを押して+を繰り返し、2ハゼの進むのを確認。煙の漏れ始めたところでしばらく様子を見てクールボタンを押しました。フレンチローストを上回る煎り加減です。死に豆がいくつか見受けられますが、これをピックすればロス豆だったとは思えない仕上がりです。しっかり水洗いしてチャフを洗い落としてあったから、発火することもなく深煎りが可能だったのでしょう。決してお勧めできませんが、個人的には納得のいくアイスコーヒーです。