はじめまして!1973年に旧アートコーヒーの特約店になり、それから数年して焙煎にはまりました。手網での焙煎を40年ほどやってきましたが、82歳という年齢には重荷になってきました。かと言ってコーヒーの魅力には勝てません。そこでいろいろ調べた結果、Behmor1600plusを購入することにしました。ほんの数回の経験ですが、生豆を水洗いして好結果が得られましたので、ご報告させていただきます。
まずスッキリした味を求めるには、高級な生豆を使う、丁寧にハンドピックする、産地や品種に合った焙煎度で、ムラのない均質な焙煎をする、適切な保存をして2週間以内に消費するなどが考えられます。しかし年金生活の厳しさ、生豆は1キロ千円以下、不良豆などは2割以下のものに限定しています。(稀に2千円近いものを買うことがありましたが、後悔するばかりでした)抽出は83℃を基準に、産地、品種、焙煎度に応じて±3℃の幅をもたせています。
さて報告の要は、生豆の水洗いです。効果は絶大で、まず私が「ロス豆」と呼ぶ不良豆の選別が容易になること、チャフが極端に少なくなること、抽出液がスッキリ味であることが挙げられます。さらに円やかな液体を得るには、ドリップの最初のもの(これを「粗走り」と呼んでいます)を、20〜30C.C.ほど別容器に受けることで、雑味の無い、良質のコーヒーが得られます。飲み比べてみれば、納得いくでしょうが、お客に出す際はスッキリかリッチか好みを聞いたうえで淹れています。
コーヒーはし好品の最たるものですから、これしか無いとは言えません。それぞれの味覚に合った豆を好みに合わせて焙煎して楽しめばいいのですが、生豆を洗うことで、Behmor1600plusへの負担が少なくなることは確実です。水洗いを試される際は、農産物などの細かな網の袋が重宝です。しっかり洗うか、軽く洗うかは、品質と好みで決めることですが、私は極めて丁寧に洗っています。